子どもが考えている様子と先生が丁寧に寄り添っているイメージ

「先生、わかんない。」

レッスン中、子どもたちは時々そう言います。

でも私が聞いているのは、

「この音は何?」

という問題ではありません。

「どんな曲が弾けるようになりたい?」

「あなたはどう思う?」

そんな、正解のない質問です。

実は私自身も、子育てをしていた頃は違いました。

忙しい毎日の中で、子どもが考えるのを待つ余裕はありませんでした。

「これにする?それともこっち?」

そんなふうに選択肢を与えれば、

そのうち自分で選べるようになると思っていたのです。

ところが、高校生になった娘が

「志望校がわからない。」

と言った時、

私は初めて気づきました。

私は選択肢は与えてきたけれど、

自分で考えて選ぶ経験はあまり積ませてこなかったのかもしれない。

ピアノが上手になることはもちろん大切です。

でも私は、それ以上に

「自分で考える力」

「自分の気持ちを言葉にする力」

「自分で選ぶ力」

を育てたいと思っています。

レッスンの中で大切にしているのは、

「あなたはどう思う?」

という問いかけです。

すぐに答えが出なくても大丈夫。

その時間こそが、

子どもの未来につながると信じています。